生きた証を残すこと〜国会図書館への納本記
ひょんなことから”納本”という制度を知り、先日、国立国会図書館にこれまでの作品を納め、本日、作品を受けとりました、とのお電話を頂いた。
納本↓
日本国内で頒布を目的として発行された出版物は、原則として、すべて納本の対象となります。(「納本制度の概要」参照)
国立国会図書館に納本いただくと、その書誌データが「全国書誌」として国立国会図書館オンライン等で検索できるようになります。また、図書館資料として広く利用されるとともに、国民共有の文化的資産として永く保存され、日本国民の知的活動の記録として後世に継承されます
国会図書館のサイトより
ひょんなことからこの納本制度を知り、国会図書館のサイトにアクセスしてこの文を読んだ時、まさにこれこそが、自分がひたすら作品を作ってきた理由…!と気持ちが高揚し、すぐに国会図書館に電話して、書類を送ってもらい
書類の書き方も丁寧に教えて頂いて、郵送して、それで終わりだろうと思っていたら、さっき電話がかかってきた。
作品についての頒布数の簡単な質問と、これからの処理の説明、出版物代償金は財務省に申請してお支払いするので、国庫金から連絡が行くとの説明には
財務省!!
国庫金!!!
とそのワードの強さにいちいちびっくりしたりして笑
担当の方が本当に良い感じの優しい方で
“これからね、受け付けた順番に処理していくんですけども、その順番はね、奥本さんのような個人の方とか、或いは大手のね、有名な出版社とか、レコード会社とか、そういう規模は関係なくて、受け取った順番に、処理しますからね☺️”
そして最後にこんなことを仰った。
“それでは、今回は国会図書館への資料収集にご協力頂きまして、ありがとうございました。またね、新譜が出来ましたら、送ってくださいね☺️”
なんかもう…感動してしまって、自転車で移動途中の道端で電話を受けてたんやけど、思わず泣きそうになり、はい!!ありがとうございます!!てお辞儀してしまった。
+
これまで、とにかくひたすら、日本語で書いて、言葉を研究して表現を研究して、自分のオリジナルにこだわって作品を作ってきたけど、それは自分の生きた証を残すため。
それが多勢に認められなかろうがなんだろうが、誰か1人の心にでも少し届いて、そして、作品、と言える形で残したい。1970年から数十年、こんな人が居て、こんな風に考えて、こんな風に音楽作ってましたよっていう軌跡。
それが未来永劫、国の図書館に残るんですぜ、記録とともに。ああ嬉しい。。。。別にそれが誰の目にも留まらなくていい。そこにずっと、自分の死後もずうっと残ることが嬉しい。
よし、また新譜作る!!!⭐️
ちなみに収めたのはこの4枚。
Bloom/heat elements
Scratch/heat elements
天上の花/奥本めぐみ
XANADU/奥本めぐみ